俺様と奏でるハーモニー
「さすが城田先生、お見通しだったんですね。
学校にいる間は、とことん避けられていたようで、私も悲しかったですよ。
副担なんだから、もう少し話をしても怪しまれないはずなのに」
……やっぱりこの男、私をとんでもないことに巻き込もうとしているわね。
私が避けているのは五十嵐先生であると。
そしてその理由を城田先生は……。
「芹沢先生も恥ずかしかったんでしょう?
解るわ~、その気持ち! 私も夫と結婚する前、必要以上に夫を避けていたもの。
でも、それもあともう少しの辛抱よ。
結婚しますってオープンにしちゃえば、こっちのものだから!!」
……私の聞き間違いかしら?
今、結婚するって言ってなかった?