霊務3
【対決!四獣霊!─2】






その姿を見て、
里子は息を呑んだ。









「ヒ、ヒドイ……」









余りに圧倒的な力。








もはや、
その力は
バケモノと呼ぶにも
可愛すぎるくらいだ。









まさに『神』をも越える
その力。









流石、神を司る力…

四神と呼ばれる程の
事だけはある。










そんな力を前にしても、
里子は食らいつく。









「こ、こんな
ひど過ぎるよ!

ア、アナタ…

絶対に
許さないんだから!」








そんな怒りで
今にも飛び出そうとする
里子を、
火鳥は抱きしめるように
抑えていた。






「里子ちゃん!!

そんな前に出たら
危ないよ!」









その怒りは痛い程分かる。








しかし、
レベルが違い過ぎる里子を、
むざむざと向かわせて
返り討ちに
合わせるワケにはいかない。









「…俺に任せるんだ」









そう言って、
火鳥は再び亀咲と対峙した
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