霊務3
【初仕事の始まり-5】






………







1人取り残された里子。








急に何故か、
寂しさを感じた。









日も夕暮れ、
漆黒の闇が
広がりつつある森。









(うう…なんか
ヤだなあ……)








そう言えば
スッカリ忘れていた…

自分は怖いの苦手だと
いうことを………








普段なら
こんな暗い森の中、
一秒でも早く飛び出すし、

それ以前に
避けて通るくらい、
こういった場所は
近寄らないでいる。









もし仮に
お化けが出たら、
霊務を忘れて
逃げ出してしまいそうだ。








自分がお化けな事を
スッカリ
忘れているくらい、

今の里子に
余裕はなかった
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