チケットが運ぶ幸せ
*。・玲美SIDE・。*

『もしもし?』

Σ出た!!!

「あの…その携帯の持ち主なんですけど…」
「あぁ…そうだろうと思ったよ」
「あ…あの今どこにいますか?」
「キミの座ってた席のところ」
「あ、じゃぁ、今すぐ行きますっ!!」
「待ったっ!!!

俺…誰だかわかる?」

へ…?

誰って…スタッフの人じゃないのかな?

「スタッフの方…ですか?」
「…いいや。
とにかく待ってるから早く来てね」
「は…はい!!」

あたしはすぐさま電話を切り、バックを持って元々自分がいた席へと向かった。
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