僕はいつでもキミの傍に
優しい、優しい『彼』は、今頃泣いているのだろうか。
自分の犯した深い罪の意識に苛まれ、自分自身を責め続けているのかもしれない。
……悪い事など何もしていないのに。
そうこれは必然で、絶対に逃れる事が出来なかった悲しい道。
……だから……だから……
「……止まれよ!!」
そう叫んで溢れ続ける……涙を拭った。
その涙は止まることなく流れ続け、ポトポトと冷たい床に落ちていく。
……後悔なんてしていない。
……後悔なんてしていない。
……後悔なんてしていない。
……これでよかったんだ。
……これでよかったんだ。
……これしかなかったんだ。
「……こうするしか……なかったんだよ」
擦れた声でそう呟き、ギュッと瞳を閉じる。
何処までも深い闇の中、瑞穂の眩しい笑顔と……叔母夫婦の泣き崩れる姿が浮かんでは消えていった。