僕はいつでもキミの傍に

「……瑞穂はやっぱり笑顔が良く似合うね」

そう言って彼女を抱き締めたままクスリと笑いそっと目を閉じると、次第に体が溶けて行く様な不思議な感覚がした。

僕はやっぱり……瑞穂が好きだ。

それもね、僕の中の本当の気持ち。

この嘘の様な存在の僕の、嘘みたいな本当の気持ち。




「……ありがとう」

彼女のその《ありがとう》が多分色んな意味を持っていると分かったけれど、何も考えないまま愛しい彼女の温もりを感じていた。

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