僕はいつでもキミの傍に
49 鈴村 誠

……ダメだ。

もう息が……

加速度的に闇が迫りくるのを感じたまま、諦めた様に彼女の腕から手を離した。

煩く鳴り響いていた警報音も、いまではどこか遠くに聞こえている。

……ちくしょう。

絶対恨んで出てきてやる。

ここで死んだら……俺のこの先の人生、どう責任を取ってくれる。
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