愛図~言葉なんていらない~


「で、来週の水曜日?」


目を開けると、あたしを覗く彼の顔。


「……っ!そ、そう!水曜日は1年記念日だよ?」



いつからだろう。

彼の瞳を見るだけで、キュンキュンし始めたのは。

引き込まれる澄んだ瞳に、あたしはいつだって赤くなる。




「1年?」


「東條くんと付き合ってから1年じゃん!」



雑誌をパタンと閉じて、何故か天井を見た。


「ね、ね、何する?」


「遊びたいってこと?」


「うん!」



キラキラした目で彼を見る。




「ムリだろ」



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