意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「え? あ、見たかもですね?」

「キャー。やっぱりそうよね! まあ、どうしましょう。今度見られたら、手を振っちゃおうかしら? ねえ、どう思う?」

「い、いいんじゃないでしょうか?」(別に、どうでも)


ふと水嶋先輩の方を見ると、裕樹先輩を中心にみんなで円陣を組んでいた。

何を話してるのかは分からないけど、みんな真剣な顔で言い合い、肩を叩いたりしている。


「状況が変わったわね」

「え?」

「遼のやる気が、他のみんなに移ったみたいよ」

「はあ」

「この試合、ひょっとしたら、ひょっとするわよ」

「そうでしょうか…」

「ま、見ていなさい」
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