ワンダー、フルカラー

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突然我が家にやって来た栗井くんは、泣きながらぴょろ次郎…でなくてハヤブサと本や餌を持って、父さんの車で家まで送られることとなった。
臼田くんがああなると手が付けられないことは分かっていたから、攻められている彼を助けられなかった…ごめんなさい。

「動物を飼う野望は叶いませんでしたが…」

夕飯を食べている最中、臼田くんは突然箸を置くと拳を握ってううんと唸る。

「ちょっとでも動物の世話が出来たのは楽しかったです。」

…拳を握って力説をする程のことなのかは分からない。でも臼田くんは楽しかったらしいからそれで良いや。

「良かったね。」

私はご飯を食べながら、臼田くんの感想に頷いた。

「はいっ!」

臼田くんは嬉しそうに笑いながら、再び箸を握ってご飯を食べ始める。

「しかしクリームさん…あの人何か危ないと思いました。」
「は?何で?」

突然臼田くんが言ったその言葉が不思議だった。どこいら辺が危なかったのだろうか私には分からない。

「普通に良い人だったじゃんか?」

栗井くんの見た目はまぁ…派手な方だろう。しかし中身は至って普通だ。帰る時に『お茶美味かった』って言ってくれたし…そして何より私と同士だし?同族意識メラメラだよ。

「多分真夜には分からないでしょうね…」
「…それってどういう意味?」

私の言葉に溜め息を吐いた臼田くんは、美味しそうにご飯を食べ続けて。私の質問には一切答えてくれなかった。
どうしよう私…泣きそうなんだけど…!





(真夜には分からなくて良いことだよ。)

そんなことを思ってしまったのはどうしてだろう…?
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