本宮さんの事件簿さん
猫たちはおいしいのか知らないが夢中になってえさにむさぼりついているのを横目に、僕は奥にある出口に向かった。
本宮は上にジャケットに短パンという奇怪な格好をしているが、まあ、いつもどおりの格好である。
今更彼の格好にあれこれいってもきかなさそうだし、テレビでお笑い芸人が似たような滑降していた気がして、どうでもよくなった。
変なやつは変な格好しか出来ない、そう考えることにした。
むしろ、この格好になれてしまった自分もいる。
頭髪はワックス使ってるのかバビっと決まってるのに。


「ワックスはいいぞ!!!」


目線がどうも髪にいっていたのに気がついたのだろう。
突然いってきて少し驚いた。


「そうね。
じゃ、行こうか。
猫の探索って時間かかりそうだなあ。
吉川さんのりんごの話聞くほうがよっぽど楽だな・・・。」


「恋しいか!!!」


「いえ。
もう十分です・・・。」


だってりんごの話に4時間いたぞ。
よ、じ、か、ん!!!!
トイレに立つことも許されず、僕の膀胱は破裂するかと思った!!!
あれはもう体験したくないが、吉川さんから借りた事務所らしいから、致し方ないというか、僕が来る前はどっちが話をきいていたんだろうか。
吉川さん、隣の豪邸に住んでるからしょっちゅうくるし。


「吉川さんの話さぁ、・・・。」


「会いたかったのなら早く言いたまえ!!!!
今呼んでこよう!!!!」


「いや、猫探そう・・・。」


僕は彼に質問をしてはいけない、というか、返答が帰ってくる前に質問中に違う関連の話で終わってしまうだけだったのを忘れていた。
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