DOUBLE STEAL ~イシヲモツモノ~

「今日は下見だからこのくらいにしておこう。でも、標的は確認出来たから回収は楽になりそうね。大きな家の割に防犯には力入れて無いみたいだし」

 心持ち気持ちが軽くなって、未央は元来た塀の方へ駆け出した。

 ベランダのある部屋に灯りがともる。

 赤峰はガランとした部屋に入ると、フッと笑った。

「子ネズミは帰ったようだな。来い、ディモス」

 ディモスと呼ばれた真っ黒な大きな犬が赤峰の後ろから現れ、窓の傍による。

 そして辺りをクンクンと嗅ぎ回ると、部屋の中央に立っていた赤峰の傍に座った。

「覚えたか?次にあの子ネズミが現れたら直ぐに報せろ。俺が味見をしたらおまえにくれてやる」

 暗い窓に目をやって、赤峰は微笑んだ。




…★……★……★…



☆NEXT☆

「さて、しっかり下見をしてあるから今日の仕事は楽よね」

「そう上手く行くかな?」

「標的はこれね」

「世の中そんなに甘いモノじゃない」

「あ!こ、これは……」

「おい、聞いてるのか?」

「凄い……」

「おい!」

「え?―― あなた誰?いつからそこに?」

「もういい……」


  MISSION 14
  ―嵐の予感― へ続く。


< 131 / 343 >

この作品をシェア

pagetop