Faylay~しあわせの魔法
連続した銃声が響き、フェイレイと魔王の間に光の壁が何重にも広がった。剣はその壁の何枚かを打ち崩したが、残った壁に阻まれた。
「な……何を、してるんですか……」
息を切らしながらそう言ったのは、ヴァンガードだ。
アレクセイと戦った庭園から急いで駆けつけてきた彼の目に映ったのは、フェイレイがリディルに斬りかかるという、信じられない光景だった。
更に信じられなかったのは、そのリディルを魔王が護っているように見えることだ。
一体どういう状況なのか。
ヴァンガードが迷っている間に、ローズマリーがフェイレイの後ろへ回り込んだ。
「フェイレイくん、やめて!」
後ろから羽交い絞めにし、彼の動きを封じる。
しかしその瞬間、気づいたのだ。
先程のフェイレイと違う。
意識を失いながらも感じていた、フェイレイを取り巻いていたどす黒い気はなく、完全に浄化されていた。
元のフェイレイだ。なのに──。
「ローズさん、逃げて!」
「えっ……!?」
「ヴァンと一緒にここから出てって!」
フェイレイが言い終わらないうちに、ローズマリーは弾き飛ばされる。
「ローズさん!」
フェイレイとリディルの声が重なる。
ローズマリーは猫のようなしなやかさで身体を捻ると、スタン、と軽い足音で床に着地した。
「な……何を、してるんですか……」
息を切らしながらそう言ったのは、ヴァンガードだ。
アレクセイと戦った庭園から急いで駆けつけてきた彼の目に映ったのは、フェイレイがリディルに斬りかかるという、信じられない光景だった。
更に信じられなかったのは、そのリディルを魔王が護っているように見えることだ。
一体どういう状況なのか。
ヴァンガードが迷っている間に、ローズマリーがフェイレイの後ろへ回り込んだ。
「フェイレイくん、やめて!」
後ろから羽交い絞めにし、彼の動きを封じる。
しかしその瞬間、気づいたのだ。
先程のフェイレイと違う。
意識を失いながらも感じていた、フェイレイを取り巻いていたどす黒い気はなく、完全に浄化されていた。
元のフェイレイだ。なのに──。
「ローズさん、逃げて!」
「えっ……!?」
「ヴァンと一緒にここから出てって!」
フェイレイが言い終わらないうちに、ローズマリーは弾き飛ばされる。
「ローズさん!」
フェイレイとリディルの声が重なる。
ローズマリーは猫のようなしなやかさで身体を捻ると、スタン、と軽い足音で床に着地した。