桜青春記
「あーはいはい、よかったねー
あんたにもようやく春が来たかー
…そういや、あたしら、また同じクラスだよ」
「嘘!?」
「残念だけど本当~
此処まで行くと呪われてるのかねぇ~」
ため息をつきながら発せられた言葉に
愛深は「ひどいよぉ~」と瞳に抱きついた。
いや、確かに13年間一度もクラスが離れたことがないのは
すごいを通り越して奇跡だ。
というか、ぶっちゃけ運命だ。
命の運だこんちくしょーーー!!!!!!
「そんなことは、置いといてー
いくよ」
「ちょ、ちょっとー!待ってよ瞳ぃ~」
すたすたと体育館に歩いていく瞳を
愛深は涙目で追いかけた。
そして、また…
こけた。それはものの見事に