麻痺恋愛



「保とちゃんと話し合ったの…で、」



「うん、知ってるから。」



「え?」



「さっきさ、保が話してくれた。あゆみを幸せにしろって…さ。」



「っ………」



「ずっと離さない…これから、もっと惚れさせるんだから…覚悟しとけよ。」



「っ……うん…ありがとう…大好き…」



彼氏なんていらないってずっと思ってた。



保がいればいい…でも、それは脆くて…辛くて…曖昧なものでしかなかった。



好きって感覚が麻痺してた…それを全部…わからせてくれたのが翠。



泥沼から救ってくれた救世主。



翠………



ありがとう



保……



ありがとう



「さ…愛を深めますか」



「ちょっ!翠?!?!」



これから、もっと好きになってくんだ…私は、この人を……



幸せになるために……



だよね、保……

















END




< 43 / 44 >

この作品をシェア

pagetop