DesTroMentaL ParaSity
―デストロメンタル パラシティ―
先程の嘲笑に少なからず
ショックを受けたのか、
少女は唇を噛み締めたま
ま暫し沈黙に徹した。
その姿を視界に入れると
男は幾分か雰囲気を和ら
げて話を続けた。
「だが、嬢ちゃんを殺す
つもりは始めっからなか
ったけどな」
「…………どうして?」
予想を上回る言葉と態度
を受けて、少女は不意に
訝しげな表情を向けた。
「そりゃあ、令嬢を人質
にとればいくらでも金が
手に入るからな。デカい
組織を作るにはまず資金
繰りが大事なんだぜ?」
「――そんな事、私に話
してもいいの?」
自身の目的を包み隠さず
話す男の真意が掴めず、
少女は若干身構えながら
も探りを入れていった。
「ははっ、構わねぇさ。
嬢ちゃんは一生ここで生
きていくんだからな」
「ちょ……ちょっと待っ
てよ!!どういうこと!?」
立て続けに意表を突かれ
た少女は、驚きのあまり
双眸を大きく見開いた後
思い切り声を荒げた。