DesTroMentaL ParaSity
―デストロメンタル パラシティ―
ここにきて急速に取り乱
し始めた少女の様子に、
男は呆れた口調でさらに
畳みかけてきた。
「まさか、ここまでノコ
ノコついてきておいて何
事もなかったように家に
帰れるとでも思ったか?
生憎俺はそこまでお人好
しな人間じゃねぇよ」
「だ……だって言われた
通りにちゃんとついてき
たじゃないっ!!何で私が
一生こんな所にいなくち
ゃいけないわけ!?」
些か身勝手すぎる男の言
い分にとうとう怒りを覚
えた少女は、衝動のまま
勢い良くまくし立てた。
すると、それとは対照的
に男は一気に冷めた目で
少女を見下ろし始めた。
「――あのジジイがどう
なっても良いのか?」
「………………えっ!?」
何の前触れもなく脅迫ま
がいの条件を突きつけら
れたため、少女は思わず
言葉を失う羽目になる。
「嬢ちゃんがこれ以上逆
らったら、次こそ奴の息
を止めるぞ?あそこには
まだ数人俺の部下が残っ
ていたはずだからな」
そう言うと、男は懐から
携帯を取り出し少女の前
でこれ見よがしに何度と
も左右に振ってみせた。