CALL =フィヨルド=
「……ん?ところでそこの二人は?見たことないな…」


ようやく二人に気づいた。


「あぁ、今年の受験者なの。ちょっとしたツテで仲良くなって。」

「へぇ~…。強いのか?」


まじまじとフィヨルドを見つめる。
ビビったりたじろいだりせず、ゼアンを見つめ返した。


「そこそこね。フィヨルドくんなんかは『E部隊』には適任だと思うよ?」


「ふ~ん、ま。頑張ってな。おっと、時間無いんだった。じゃあな、ミカン。」


「ん~、じゃあね~。」


後ろ手に手を振りながら、去っていった。




「なんか…感じ悪いなぁ…」

「でも実力は私より上だよ。というより、副隊長で一番強いのは間違いなくゼアンくんだね。今最も隊長に近い副隊長『斬鋏(ざんばさみ)のゼアン』。」


《ミカンさんやあのゼアンとかいう人で『副』隊長…。隊長はどんだけ強いんだ…?》




「さて、私たちも行きましょうかね?」



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