CALL =フィヨルド=
「こちらが、お二人の部屋でございます。試験日まで3日しかないですが、ご自由にお使いください。何かありましたら、ベッド脇の簡易通信機でお呼びください。では…」
ビジネスホテル程度の、最低限の設備と簡素なベッドを備えたシンプルな部屋だった。
「はぁ~…。やっと寝っころがれる~!」
全身からベッドに倒れこむエルメス。
長い旅路のせいか、すぐに眠りこんでしまった。
「あ!おいエルメス!ったく…」
文句を垂れることもなく、靴やら上着やらを脱がし、毛布をかけてやる。
荷物に残っていた水筒を取り出し、窓からラオウの大通りを見つめる。
《さすがに不安だったけど、なんとか来れたな…しかし…》
水筒の中の水を飲み干し、口を拭う。
《イオとかいう俺が倒したあいつはともかく、ミカンさんにゼアン副隊長…あの二人よりカインさんの方がはるかに強く感じた…。ならなんで、カインさんはラオウから離れたところで孤児院なんかやってるんだろう…》
「…………、考えても仕方ないか…。はうぅ…俺も寝るかなぁ…」
そして、二人はいよいよ、試験当日を迎えるのであった。
第5話 【完】
ビジネスホテル程度の、最低限の設備と簡素なベッドを備えたシンプルな部屋だった。
「はぁ~…。やっと寝っころがれる~!」
全身からベッドに倒れこむエルメス。
長い旅路のせいか、すぐに眠りこんでしまった。
「あ!おいエルメス!ったく…」
文句を垂れることもなく、靴やら上着やらを脱がし、毛布をかけてやる。
荷物に残っていた水筒を取り出し、窓からラオウの大通りを見つめる。
《さすがに不安だったけど、なんとか来れたな…しかし…》
水筒の中の水を飲み干し、口を拭う。
《イオとかいう俺が倒したあいつはともかく、ミカンさんにゼアン副隊長…あの二人よりカインさんの方がはるかに強く感じた…。ならなんで、カインさんはラオウから離れたところで孤児院なんかやってるんだろう…》
「…………、考えても仕方ないか…。はうぅ…俺も寝るかなぁ…」
そして、二人はいよいよ、試験当日を迎えるのであった。
第5話 【完】