小春日和
紗乃ちゃんはなかなか席を立とうとしない。
「紗乃ちゃん?会長が迎えに来てるよ?」
「こんな小春置いて帰れないよっ!」
大きな声にちょっとビックリしたけど、紗乃ちゃんの気持ちが嬉しかった。
でもきっとこのまま紗乃ちゃんといても私はこれ以上話すことはできないだろう。
「いいよ。私のことは気にしないで」
「そんな訳にいかないよ」
このままじゃきっと紗乃ちゃんは引き下がらない。
「ううん。私もう今日は話せそうにないから」
そう言うと紗乃ちゃんは不満そうにではあったけどわかったと言ってくれた。
紗乃ちゃんみたいな友達がいてよかった。
あのままひとりだったら私はどうしてただろう。
そう考えるとちょっと怖い。
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