小春日和

結局どこに行くか決まらなかったのでブラブラすることにした。

「あんなに食べてよく平気だね」

「ん?あんなの全然余裕だし」

この子の胃袋見てみたいわ。
ケーキだけでなく普段からよく食べるのに紗乃ちゃんは全く太らない。
どうなってんの!うらやましい。

「あ!」

ひとりでそんなことを考えていると、隣を歩いていた紗乃ちゃんが声を出した。

隣を見ると遠くを指さす紗乃ちゃんの人差し指をたどって行くと…。

「あれ日和ちゃんだよね?一緒にいるのって小春に懐いてる後輩くんでしょ?」

その通りだ。
紗乃ちゃんの指の先には日和と野田くん。
ふたりとも制服だったからきっと講習の帰りなんだろう。


また胸がギュって苦しくなった。



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