小春日和


「ふたり付き合ってんのかな?」

グサリと胸に突き刺さる。
なにも知らない紗乃ちゃんの言葉が私の胸をえぐる。

でも、そうなのかもしれない。だって可能性がないわけじゃない。

野田くんは日和を好きかもしれないし、
日和だって野田くんのことが好きかもしれない。

私にはどうしようもないこと。

分かってるけど、でも苦しいんだよ。


悲しみと一緒に現れる嫉妬心がさらに私を苦しめる。

私のほうがずっと前から好きだったのに。
そんな自分が大っ嫌いなのに。

「小春っここ」

紗乃ちゃんが自分の眉間を押さえている。
そっと自分の眉間を触ってみると…あぁ皺が寄ってる。

私は相当難しい顔をしていたみたいだ。
そんな私の様子になにか感じたのか紗乃ちゃんは「そろそろ帰ろうか」と言ってくれた。

私はなんだかいっつも紗乃ちゃんに助けられてる気がする。


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