涙の数だけ幸せになれる

あたしが…

あたしは悠司さんが最後にくれたハッカの飴を食べた。

そして川にむかった。

あたしは川の橋にたち、空をみた。
空は青空だった。

「悠司さん…今からいくからね…」
あたしは橋の上にたった。
「今からいくから…」
そうあたしがいって飛び降りようとしたときだった。

「あぶない!!!!」
そういって手を捕まれ地面におちた。

「おまえあぶねーよ!!!」
知らない男性だった。
「あたし死にたかったのに…悠司さんのもとに行きたかったのに…」
そういった瞬間。
男性はあたしの頬をおもいっきり叩いた。
「生きる事を諦めるな!死ぬとか簡単に言うな!おまえが死んだら悲しむ奴が絶対いる!だから死ぬな!」
「あたしの好きな人が死んだんだよ!」
「それならその人の分まで生きろ。俺がその好きな人だったら俺の分まで生きてほしい!」
そう言われたときあたしは涙がでた。
おおなきした。
その男性はあたしの頭を撫でてくれた。

その時あたしは悠司さんとの記憶がかすかに戻った。

悠司…
悠司…
悠司!!!

あたしはいっぱい泣いたんだ。
涙が枯れるまで。
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