男ノ娘* ~女装をしたアイツ~
「変なこと言ったな…それにあんた


まだ忘れられない奴がいるのにな」



ははっと顔を歪めながら言った。



その言葉にズキッとなにかが刺さった。



忘れられない人…



つまり



前の彼氏の事であろう。



たしかに言われてみれば未練はあるかも、しれない。



「えっと、ら…」

「俺先帰る。今のこと忘れて」



「あっ」



慌てて來の方向に振り向いたけれどすでに



彼はいなかった。



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