ミチノソラ
アンハッピーなこと・・・

ついてなかったこと・・・?



あたしはゆっくりとまぶたを閉じ、

ここ最近の事を思い返し、

口を開いた。



何をしてもつまらなかったし

満たされていなかった…。



「・・・仕事もいつもいつも同じことの繰り返し・・・

 プライベートでは彼とも別れちゃったし・・・

 誰にも必要とされていなかった・・・。

 世界でたった一人になった気分だった・・・。」



・・・・・・はぁ~

なんか暗くなってきちゃったな・・・



涙がこぼれ落ちそうになり、

伏せていたまぶたをぱっと開いた。



すると


「きゃあっ!!!!!」


目を開けたすぐ先に

ピエロの真っ白な顔が現れた!!


あたしは思わず後ろに飛び跳ねた。


「キャパパパパパパ!!

 愉快だネ~!君は愉快だネ~!」


ピエロは逆立ちしたり飛び跳ねたり、

意味のわからないステップを踏み

ご機嫌に歌い踊っている。



なんなの!びっくりした!!

気持ち悪いなぁ・・・



あたしは腹を立てながら

愉快なピエロを睨み付けた。



・・・でもさっきの感じ・・・

どこかで・・・



ピエロが急にピタリと動きを止め

あたしに背中を向けたまま

顔だけこちらを振り返った。


「思い出したの~ん?

 君のアンハッピーは

 それだけじゃないよネ~!」



!!!


・・・そうだ、あたし、

このピエロに会ったことがある!!
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