ACcess -縁-
次に見えたのは黒。

「うわあああぁぁぁぁっ!」

その後気付いたら、ダンジョンの天井が見えていた。

「…!??」

理解が全く出来なくて、とりあえず目だけを動かした。

「…!?」

胸の上に何かが乗ってた。

「…?」

ちょっと目を細めて、ソレを見た。


「っ!ああぁっ危ないぃっ!」
いきなりソレが叫んで、オレを起こして手首を掴まれた。

状況を飲み込めなくて、目を白黒させていると、早く!とオレが今来た道を走り出した。


「…ちょっ、ちょっと…。
 ちょっとっ、待てぇっお前ぇっ!」


オレはソイツに叫んだ。
しかしソイツは、
「いいから逃げるんだよっ!」
と言って、また強く引っ張る。

何から?
そう思って後ろを振り返った。

ヒラヒラと白い何かが見えた気がした。

…?


走って走って…。
辿り着いた先は袋小路。
もう逃げ場はない。
「…っハァハァ。もう、ダメだ…。」
ソイツは呟いた。

もう追い掛けて来ていたアレは後ろに迫っていた。
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