引っ込み思案な恋心。-1st





何?



何、何、何???






勢い良過ぎる彼に圧倒されながらコクリとうなずくと、彼は更にしゃべり出した。





「俺ん家、こっから徒歩2分!寝坊しても全然オッケー。でも家遠いと早起きだりぃな〜。そうでもない?」





なんでこの人、私なんかに構ってくるの…?





矢継ぎ早の質問に、私は完全にビビってしまった。





「……そうでも、ない…」





彼の質問にオウム返しで答えてしまったら、彼は明らかに困った顔をした。





「ふーん…。俺、瀬川拓(せがわ・たく)。よろしく」






そして、彼は私の隣に座り、自分の荷物を整理し始めた。






瀬川くん、なのか。




テンションが高そうな人と隣同士になってしまった…。





どうしよう……。








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