letter~母へ~
樹ちゃんがこうなのは知っていたけど……。
まあ、僕も樹ちゃんの逆なもののようだから人のこと言えない。
表紙の二人の男たちは男と女の恋人同士のように抱き合っているのだ。
「あのさ……」
「あっレズの雑誌は見たことないけどマンガならあったよ!」
樹ちゃんがレズ(同性愛)のマンガを僕に渡した。
「それあげるよ」
「ええっ!?」
僕はレズ(同性愛)のマンガを樹ちゃん家から持って帰らなければならないはめになってしまった。
―夜。
僕はレズ(同性愛)のマンガをむさぼるように読んだ。
これが意外にハマるのだ。