致命的フェティシズム【BL】
 
 本人には絶対に言えないが、白木は男の癖に妙に可愛さを感じさせられる生徒で。

 決して目立つタイプではないが、不思議な存在感を纏っていた。


 白木を知ったのは今年の4月、彼のクラスの化学の授業を受け持つようになってからだ。


 そして、あろう事か俺は、白木にあのピンクグマに感じたのと同じ様な鼓動の高鳴りを感じてしまっていたのだ。


 有り得ない、有り得ない。

 何度自分の中で繰り返しただろう。


 キャラクターならまだしも、相手は男でしかも生徒だ。
 

 どんなに綺麗な瞳をしていようとも。

 時折見せるアヒル口が堪らなく可愛かろうとも。

 たまたま見てしまった輪郭が、俺好みの絶妙な曲線を描いていようとも。


 この気持ちは次元が違う。


 俺は、道を踏み外す訳には行かない。


 そう、強く強く、何度も何度も、言い聞かせてきていたのに。


 白木はそれを、あっさりとぶち破った。
 
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