悪魔に恋した私。
「いいから答えて、付き合ったことある?」
「へっ、ないよ?
奈々佳ちゃんがはじめて」
「そう、」
嘘だ。絶対ある
しかも結構女慣れしてる…。
え、待って…それなら今まで些細なことで照れたり…してたのって……
「演技?」
ピタッと足を止め顔を上げてポチを見詰める
「…どしたの?
俺の顔に何かついてる?」
って両手で顔を触ってる。
……こんな奴に演技が出来るわけないよね、
バカで天然だし?
女慣れだってきっとしてない
私の思い違い…。
「何でもないよ。
早く購買に行かなくちゃパンが売り切れちゃう」