days.
永遠の愛
『ここは…』
うっすらと意識があるようだ。目を開けると、小さい頃よく訪れていた、森の中の小さな小屋の天井。時間から忘れ去られているかのような、異様な何かを放っている。
近くにはなにに使ったのかわからないがなぜか注射針となにかの粉が、大量に転がっていた。手足は動かず、ついに瞼を閉じてしまう。
もう限界だ…しかしなにかうっすらと人の声、麻美の声が聞こえた気がした…



「これでずーっといっしょだよ。ね、たっくん!大好きよ。貴方はアタシだけを愛せばいい。もうはなさない。貴方を…全部貴方はあたしだけのもの。全部味わうの。毎日、毎日。貴方の顔。貴方の腕。貴方の脚。貴方の髪貴方の血…貴方の…そう、
貴方の骨ノ髄マデ全テ。」




オレは宮崎泰雅。この話は、歪んだ愛に翻弄され続けた、ある高校生の話だ…………。
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