青い瞳



「海奈、なんか用事でもあるのか?」



私の顔を覗き込んで悲しい表情で見つめてきた。

うっ゛!!

ずるい!!そんな顔で見つめられたら、NOとしか答えられない。それを分かって海迩はこんな事をしてくる。



「…っ…用事はないよ…」



「俺と学校一緒に行くのは嫌か?」



そりゃもちろん嫌ですとも……

だけど、


「…嫌じゃないよ。」



なんて呟く自分。


「良かった!!俺、海奈に嫌われたらどうしていいのか分かんねー。ずっと俺の傍にいてくれよ?」


傍って…………


家近いから、すぐ傍にいるじゃん。

< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop