水音
あたしは知らない街の港にたどり着いた。

「さて、これからどうしよう…」

俗に言う“家出”

もう戻らない…



煙草に火をつけて携帯を眺めてみる。

残りの電池はあとイッコ。


これが消えれば、アタシは自由になれる?

あたしは本当に救われる?


虚しくなり響く着信音。しばらくして諦めたようにとぅとぅ消えてしまった。

もう二度と鳴らない。



その時だった。

「ねぇ、一人?どっかいかない?」




これが快との出会いだった……




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