甘い甘い恋

「瑠衣いないのに元気じゃん??」

雷哉があたしに聞く。

「……雷哉がいるからね」

あたしが言うと雷哉は頬を赤く染めた。

りんごみたいだった。

「…俺は美嘉の力になるから。俺は…」

それだけ言うと雷哉は動きを止めた。

雷哉はずっと窓の下をみていた。

「…何かあるの??」

あたしが聞くと雷哉はあたしの方を振り向いた。

雷哉の顔はどことなく青かった。

「…俺の幼なじみがいる…」

雷哉はそう言いロッカーにスクバを置きあたしの後ろに隠れ出した。

雷哉はもちろんあたしより体がデカイから隠れきれてなかった。

「…幼なじみって女??」

あたしが聞くと青ざめた表情から一変憎たらしい顔つきに変わった。

「妬いてんの〜??」

ハハハハ♪

って感じであたしを見てくる雷哉。

「妬く訳ないじゃん!!」

あたしは全否定をした。
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