甘い甘い恋

ガラガラっ!!!

激しい音をたて、教室のドアが開いた。

開いた瞬間クラスの人全員が可愛い…と口々に言い出した。

あたしはクラスの人の言葉ですぐにわかった。

きっと瑠衣の婚約者が教室に入って来たんだって…。

「望月!!!」

「…ちなみ…」

雷哉はその子に呼ばれた。

幼なじみなのに苗字??

少し気になったけどあえてスルーした。

「瑠衣は??何で瑠衣がいないのよっ!!あたしは瑠衣に会いに来たっていうのにぃ!!」

その子はそう言い雷哉に睨みをきかした。

「…瑠衣は色々とあんだよ。」

雷哉はため息混じりに言った。

「…つか、あたし瑠衣に婚約発禁だ!!とか言われた!!マヂありえない!!」

ちなみちゃんはそう言った。

きっとあたしのせいだ…。

「…あんたが瑠衣を落とした女ぁ???」

ちなみちゃんがあたしを見てくる。

「…落としてない。お互い好きだから付き合ったの。」

あたしが言うとちなみちゃんは不安そうな顔をした。
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