甘い甘い恋
「…美嘉??俺…美嘉には元気でいてほしい。」
「…」
美嘉は顔を俺の胸に埋めたまま動かない。
「…雷哉…あたし…心から笑える日が来るのかな…??ずっと暗闇に包まれて泣いて過ごすのかな…??」
美嘉は顔を埋めたままだから声が吃る。
暗闇…か…
美嘉の今の状態は暗闇にうずくまって自分を見失っている。
俺は美嘉に光を与えたい。
美嘉が心から笑える日が来るなら何だってする。
そう俺は心に誓える。
「…美嘉…俺が美嘉に光を与えたい…」
俺はまっすぐ美嘉の方を向いて言った。
美嘉は少し顔をおこした。
「…どういう…意味??」
美嘉は首を傾げた。
「…俺が美嘉の傍にいる。美嘉が暗闇から抜け出せる様に助ける。」
俺が言うと美嘉は黙った。
少したってから口を開けた。
「…あたしは瑠衣が忘れられない………でも雷哉には色々優しくしてもらった…だから……返事は待って??瑠衣のことで気持ちが整理ついたら…雷哉の気持ちに答えたい…」
美嘉は真剣な眼差しで俺に告げた。