夜空に恋するわたしたち ~素直になれたら~

☆二話 決別と逃避☆

夏休みも終わり、少し肌寒くなってきた2学期。



もちろん、夏休みの宿題なんて 全く手を付けずに提出。



先生達、もう呆れているんだろうなぁ

なんも言ってこなかった。



ま、楽でいいけど。






実聡とは、2学期になって1回だけ 話した。


「お前、うぜーから ウチらに寄ってくんな。 目障り。」



って、 会話って言うより私が一方的に文句言っただけだな。




それを聞いた瞬間 実聡は「 えっ…」って顔をして、すぐに


「な、なんで なんでそんな急に、 あたし 何かしたッ?」


と 驚いたように 言ってきた。



はぁ…


この反応…


タリィな…



「あのさ、…」

「お前がウザいからだよっ! 」




私の言葉の途中でさえぎったのは 隣にいたアキナだった。





まぁ、私よりアキナの方が実聡のことキライなんだった。



ここは、アキナに任せるか。



私は、アキナの代わり怒鳴るのをやめて、黙って見ておくことにした。





「私は 賢いですって顔 いっつもしやがって、 お前 本当は ウチらのことバカにしてんだろッ!! バカなウチらのこと影で笑ってんだろッ!!!」





クラスメートのほとんどがいる、昼休みの教室で怒鳴り散らすアキナ。



周りが一気にシン…とした。



「ち、違うよッ! 私はそんなこと考えたこともないよッ! 私はただ 将来、夢があるから、 だから…――ッ!?」







あぁ、ダメだ…

ムカつく…


こいつの話、本当ムカつく。



我慢できない…っ






―― ドンッ! ――





教室中に鈍くて大きな音が響いた。




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