僕の上司は彼女です。

「だけど、恭介の意見には反対だし認めないけど…別れたくはないから何も言わない。

無言の抵抗を貫く!」


涙目でそう言ってたな…。


仲直りの時だって…


「恭介が『ごめん』って言ったら『なさい』って言ってあげるから、先に言って!」


なんてことを言ったりもしてたな。


そんな可愛くない憎まれ口をたたくくせに、たまに脆くて弱さを見せるアイツが可愛くて仕方なかった。



チカ…お前、本当は今何考えてる――――?



いくら考えたってその答は出てこないし、俺に出来ることも何も無い。


それでも何かの役には立ちたくて、俺はコンビニに駆け込んだ――――。
< 133 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop