僕の上司は彼女です。

相手が社長で直立不動だった俺だけど…


“今すぐ社長室にきて”

“今すぐ”……“今すぐ”…今すぐ!?


頭の中のリフレインが鳴り止むと、現実を理解し猛ダッシュで社長室まで駆け上がった。


ドタバタと大きな音を立てて階段を上がり、突然目の前に現れた俺にチカはパソコンから顔を上げ、一瞬、怪訝そうな顔してから…


「……何か??」


何とも冷たく言い放ち、パソコンに顔を戻した。


「…あ、あの、社長から内線をいただいて、こちら…」


シドロモドロ説明してるとバーン!!…と社長室の重厚な扉が開き


「あ、きたきた。

チカ、このサムライスピリッツの島崎くんに仕事教えて」


中から出てきた社長は突然そんなことを言った。
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