恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
その姿がかわいくって、思わず私も笑みがこぼれる。


「あ、当麻くん。昨日お兄ちゃんが持って帰ったミニカーなんだけど、ホントにもらってよかったのかな。お爺さんの宝物なんだよね……」


「あぁ、いーぜ。だってもう捨てなきゃなんないからな」


「捨てる?」


「そ。あの店、あと半年で閉めるから」


当麻くんはいつものように、机に寝転びながら、なんでもないコトのようにそう言った。


閉めるって……どういうコト?


「当麻くん! お爺さん、喫茶店やめちゃうの?」


「んー、爺さんもあの店も、もうボロだろ? 体力的なモンとさ、建物の耐久性と。どっちももーそろそろ限界っぽい」


そう言って当麻くんはハハッて笑っていた。


だって……あのお店は、当麻くんの小さい頃の想い出がたくさん詰まっていて、


すごく安心できる場所だって、言ってたのに。




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