恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
お父さんの趣味……。そうなんだ。貿易会社の社長さんだっけ。


「えーっ! いいよぉ。月ちゃん待ってるの。ちょっと遅れるみたいだから、このまま待ってるよ」


「え! じゃあさ、月ちゃんも迎えに行こうか?」


「えぇっ! そんな……」


と言っている間に、鶴くんが運転席の人に何か話している。


そのうち、運転席から人が降りてきた。そして、私のいる方へとまわってくる。


「さぁ、どうぞ。お乗り下さい」


え。


私の前に現れたのは、スーツを着て白い手袋をはめたおじさん。


これって……お父さん?


なんか違うような。


ギョッとしてる私のそばで、後部座席の扉を開け、入るようすすめてくれる。


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