恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「さやちゃん! うしろから車来たし……早く乗って!」


「あ、はいっ」


鶴くんに急かされ、慌てて後部座席に乗り込む。


うわぁ……。車も大きいなと思ったけど、中も広いな。


クーラーがよく効いていて、ベタベタの肌がすぐに冷やされていく。


「月ちゃんの家って近く?」


「えっ? あ、うん。えーとね……」


鶴くんに月ちゃんの家までの道を案内する。


車は静かに発進し、音も揺れもウチの車とは段違い。


「鶴くん……、あの方は?」


運転している人をチラリと見て鶴くんにそう言うと、


「あぁ、ウチの運転手さん」


なんて、サラリと言われてしまう。


はいぃっ!? 運転手さん?


鶴くんちってお抱え運転手さんがいるのーっ? やっぱり坊ちゃんだぁ!



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