恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「あぁ、もーすぐオレの誕生会やるから。その景品とか、自分で買い出し」


「景品っ?」


月ちゃんとふたりで、声が裏返りそうになる。


「そんな驚かないでよ。わざわざ来てもらうのに手ぶらじゃ悪いからね。

楽しんでもらうのに、ゲームすんの。それに、オレってこーいうの好きなんだよね。

人が集まるのも好きだし、みんなにプレゼントするのも好き。だから、一石二鳥」


鶴くんは嬉しそうに言ってるけど、自分の誕生会で人にプレゼントってどーいう心境?


「へーっ。金持ちの言うことはちょっとわかんないなぁ。鶴、あんた変わってるよ」


月ちゃん、ズバッと言ってのける。


「だよね。オレもそー思う。けどさ、人が喜ぶ顔が大好きなんだよね。

年に1回のことだし、オレの友達がウチに来ると妹も喜ぶし、嬉しいんだ」


鶴くん、ニコニコ笑って返してる。うーん、やっぱ優しいな。月ちゃんには、このぐらい心の広い彼氏が必要かも……。


鶴くん絶対浮気しないだろーし、優しいし、ヤンキーの格好似合ってたからもうちょっとイジれば月ちゃん好みになるかも。


なーんて思ってみる。




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