恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「もー。お兄ちゃんのせいで当麻くん帰ったんだからね?

明日しゃべってもらえなかったら、私もお兄ちゃんとしゃべらないから」


ぷいっと顔を背けると、お兄ちゃんは焦って私の顔を覗きこんでくる。


「え! さや? 当麻は、んなコトで機嫌悪くするワケねーじゃん」


「実際、機嫌悪くなって帰ったじゃない」


「ま……マジかよ。オレのせいか? ちょっとからかっただけなのにな……」


めちゃくちゃ本気に聞こえましたけどー?


「よし、当麻にワビ入れてくるわ。ケータイ、ケータイ……」


お兄ちゃんは当麻くんに電話しようと思ったのか、急に立ちあがり自分の部屋へと走っていった。


「鶴くんごめんね。その格好……」


何回鶴くんを見ても、なんだか慣れないんだけど。




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