蒲公英
「湧己!」
席を離れ、談笑に加わっていた僕をあかりが呼んだ。
みんなだいぶ酔いが回っているようだった。
「おい。春日は飲んでないよな?」
「飲ませねぇよ!俺が見張ってる限り一滴も飲ませねぇ」
「未来ってば心配性ー」
春日はノンアルコールのカクテルをつくってもらったとご機嫌な様子。
未来は本当にジュースかどうか毒味までする始末だ。
まぁ気持ちはわからなくもないけど。
あかりは両手いっぱいに料理を抱え込み、大樹は呆れ顔で彼女のブーケを持ってやっている。
「ソースついてる」
かいがいしく頬を拭ってやる姿に思わず笑みが漏れた。