蒲公英

そして夜は待ちに待った友人だけのパーティーだ。

自由な雰囲気を保つため、立食式にしてある。

主役の僕たちにだけ特別に席が設けられていた。






河南子の友人は女ばかりで、大樹と未来が思わず視線を泳がせている。

あかりと春日がそれを見つけて叱っていた。






貸し切りホールの奥では僕と河南子の出会いから今までのありきたりなエピソードをおもしろおかしく脚色して上映された。

親も親戚も抜きの親しい友人ばかりだから、かなりやりたい放題やってくれている。

僕はずっと笑い者だった。




「私、あの湧己さんと再婚したいわ」




酒がメインのこのパーティーで河南子はかなり飲まされ、相当酔っている様子だ。

僕は苦笑するしかなかった。

頬を染めて楽しそうな河南子は新鮮で、そんな彼女もいいなと思った。
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