蒲公英
本当に…、どうしてだろう。






僕はあのとき、沙羅に裏切られたと思っていた。






いつものように沙羅の家に行き、空っぽの部屋を見せられたときの絶望感。

昨日まで当たり前にあった幸せが綺麗に片付けられてしまった失望感に支配されて。






もう…、全部どうでもいと思ったんだ。

独りでいることに耐えられなかった。






…僕が弱かった。






ただそれだけの話。






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