紙ヒコ―キ



そう思って、ふと空を見上げた時…





あたしはハッとなった。





ちょっとしか時間は経ってないはずなのに。





見上げた空は、もう濃い青色に染まり始めていた。





とたんに、恐怖の闇があたしを襲う。





どうしよう…!!





早く帰らなきゃ。





そう思うのに、体は動いてくれなくて。





心臓の速さだけは加速していく。





…また…あの日の光景が蘇ってくる。





イヤ……っ。



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