紙ヒコ―キ



…そう、思わず叫んでしまった。





すると、宮地葵が眉間に皺を寄せる。





「何だよ…宮地葵って…」





そう、呟いたのが聞こえた。





「……へ?」





それを聞いたあたしは、マヌケな声を出す。





そして、すぐに意味を理解したあたしは。





「だ、だって…!宮地葵は宮地葵で!」





そう叫ぶ。





「フルネームで呼ぶなよ。」





宮地葵が嫌そうな顔をして、あたしに言う。




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