紙ヒコ―キ



「だから、ちょっと気になったんだ…」





恋、してるって感じだな…。





そんな事をぼんやりと思いながら、





「…そっか。」





と、呟いた。





「あ、じゃぁね。」





女子はそう言って席に戻って行った。





「……すごいな。」





心の声が思わず漏れてしまう。





「…何が?」





杏里が不思議そうにあたしを見つめる。




< 98 / 275 >

この作品をシェア

pagetop